先輩社員インタビュー
さまざまな機械設備を
少しでも長く使えるように
水戸支店 事業二課/取材時
課長/岡部 正徳
- 2006年 入社
- 2006年12月 水戸支店 事業二課
- 2013年8月 本店 JR事業部 事業グループ
- 2016年3月 水戸支店 事業二課/現職
私の仕事
愛着を持って機械と付き合う
水戸支店に所属し、駅舎や支社ビル、運輸区、社宅・寮などに設置されている機械設備の維持管理業務に携わっています。空調や換気、エレベーターなどに不具合が生じた場合は協力会社とともに復旧作業を行います。また、故障回数や運転効率のデータを分析し、それをもとに検査・修繕の年間計画を立て、JRに提案するという業務もあります。どちらかというとオフィスでの仕事の割合が多く、現場に出るのは週に1~2回くらいです。
鉄道の運行にかかわる設備は、壊れる前に部品を交換したり、十数年を目安に交換し取替えたりする必要があります。それぞれの機械が少しでも長く使えるよう、メンテナンスに手間をかけているので、自然と機械に対する思い入れが生まれます。設置から撤去まで、愛着を持って機械と長く付き合っていけるのは、この仕事ならではの魅力だと思います。
この仕事が好き!嬉しかったことエピソード
震災後の復旧に貢献
2011年3月11日の東日本大震災で、水戸支店の管内も甚大な被害を受けました。他の課と合同で調査を行ったところ、機械設備の被害も多く見つかり、運行を再開する区間の駅から順に修繕を施していきました。
このとき勝田車両センターの機械室が倒壊し、ボイラーが壊れたため浴室が使えなくなりました。この浴室は、日々油まみれで車両の点検・修繕を行うセンター所員にとって汚れを落とし疲れを癒す大切な設備なのですが、震災後しばらくは仮設のシャワーを使うしかなかったのです。給湯設備の新設工事を担当した私は4カ月にわたって毎日のように足を運び、協力会社のスタッフとともに工事に尽力しました。新しい浴室が使えるようになった日の夕方、浴室から出てきた所員が発した「すっきりした~!」という一言はたいへん嬉しく感じられ、今でもはっきりと覚えています。
私がこの会社を選んだ理由
先を見据えての工夫が
成果に結びつく
私がこの仕事に魅力を感じたのは、自分の工夫次第で機械の寿命を延ばせるところです。使い込んだ設備でも、データを分析して部品を交換したり運用方法を見直したりといったメンテナンスによって、廃棄することなく長く使えるのです。前職では新築の建物に設備を配置する施工管理をしていて、その仕事もやりがいはありましたが、維持管理の仕事は自分の技術力をより生かせると感じたため、入社を決めました。
水戸支店に配属されて14年が経ちますが、その中で2年半ほど本店に勤務した時期もあり、そこで業務効率化や生産性向上を目指す社員たちの姿を見てきました。こうした取り組みを実現させるには多くの苦労を伴いますが、それによって将来の苦労を軽減させることができます。壁は次々と立ちはだかるものですが、乗り越えると喜びがあり、自分の成長を実感できます。先を見据えて進化を続けている会社だと私は感じています。