先輩社員インタビュー
図面を体系的に整理して
未来の維持管理に生かす
技術本部 企画部 図面データセンター JR事業グループ/取材時
統括主任/黒栁 徹
- 2019年 入社
- 2019年7月 技術本部 企画部 図面データセンター JR事業グループ/現職
私の仕事
図面をデータベース化して業務を効率化
現在携わっている業務は大きく分けて3つあります。1つ目はオーナー各社から預かった建築図面や機械図面の竣工図を保管する業務で、これは専用の図面管理システム「DrawLink」を使用します。その際に駅名や工事年度、工事内容などさまざまな属性をキーワードとして付与し、検索すれば必要な図面を簡単に取り出せるようにしています。
2つ目はその竣工図をもとに駅等の建物現況図を更新していく業務です。竣工図は工事を行った部分に限られるので、それを全体の図面に落とし込んで最新の状態を把握できるようにするわけです。
3つ目はBIMをいかにして建物の維持管理に活用していくかを検討・模索していく業務です。BIMとはBuilding Information Modelingの略で、3次元モデルを作成しそこへ情報を付加することで、設計や工事に役立てることです。例えば駅の設備の場合、ダクトや配管などは2次元の図面を見ても建物形状が複雑な場合などもあり全貌を理解することは困難です。よって実用化できれば現場の業務効率向上の一助になるはずですが、図面作成にかかる労力、既存業務の中へ組み込む方法など、そのあたりが検討課題です。
この仕事が好き!嬉しかったことエピソード
自分の仕事で社会の力になれる
図面上ではありますが、自分が関わった駅を実際に街中で見ると、やりがいを感じます。そして、その駅を多くのお客さまにご利用いただいているのを感じることで嬉しくも思います。
駅全体の設備現況図作成の業務も担当しました。複数の図面を組み合わせて1つの図面にまとめるべく、ダクトや配管、部屋の間仕切りなどの整合性を確認するために、現地を担当している支店へ問い合わせるなど他部署との連携を図りました。数ヶ月かけて最新の図面を完成させた時には、大きな達成感を覚えました。
またCADのデータがなく、印刷が消えかかっている紙の図面をCADに落とし込んだケースもあります。いろいろと苦労はありますが、このような形で社会インフラにかかわるのは面白く、誇りに思っています。
私がこの会社を選んだ理由
興味のあることを仕事にできる
子供の頃から鉄道に興味があり、交通インフラに関わる仕事に就きたいと思っていました。しかし、障がいからペースメーカーを入れることとなり電気設備などの側に近づく事が難しくなりその夢を諦めていました。その中、家族の後押しや前職でのCADの経験を活かす事で鉄道インフラに携われないかと思い、ビルテックの面談に臨みました。実際に面談してみると、前職の経験が活かせるような職種を検討してくださり、障がいに対して会社はどのような配慮が必要なのかなどとても親身に前向きな話ができたことが印象的でした。その時に図面のデータベース化を進めていくための人材を探しているというお話があり、人を大切にする社風も魅力的だったので、夢が叶うだけでなく安心して長く働く事が出来ると思い入社を決意しました。
入社後は事務所または在宅での執務を基本とし、必要な時にお客様への打合せなどを行っています。また、定期的な通院が必要なことからフレックスタイムや有給休暇を利用して体調管理をしています。上司は、常に私の体調を気遣ってくださりと本当に丁寧な配慮があり仕事に専念できる環境を整えてくださっています。
興味があること、好きなことを仕事にするための努力は、とても大切だと思います。うまくいかないこともあるでしょうが、それで諦める必要はありません。努力を無駄だと思わず、頑張ってほしいですね。