プロジェクトストーリー3「エリアマネジメント」ビルテックならではの強みを、
ビッグプロジェクトに活かす。

INTRODUCTION

FM業界のリーディングカンパニーとして、
品川大規模開発への参画をめざす。

JR山手線30番目の駅として2020年に開業した新駅「高輪ゲートウェイ」。2024年には、駅周辺を含む本格的な「まちびらき」が行われる予定だ。このJR東日本が手がける首都圏でのかつてない大規模プロジェクトに、JR東日本ビルテックもまた、「エリアマネジメント」という側面から一翼を担うことをめざしている。これまでもFM業界のリーディングカンパニーをめざし、数多くの駅・建物を支えてきたビルテック。品川大規模開発では、どのような躍進を果たして見せてくれるのだろうか。

延べ床面積「85万㎡」という、
かつてない規模への挑戦。

常磐や恵比寿、千葉エリアなど、これまでも数々のエリアマネジメントを手がけてきたビルテックだが、本プロジェクトの規模は未知の領域だとスマートFM推進部 総括主任の成田は語る。「これまで関わったエリア開発の規模は延べ床面積数万㎡に対 して、品川大規模開発は85万㎡。エリア単体としては当社としても経験のない、とてつもなくスケールの大きいプロジェクトとなります」。また、同部 副課長の岸は「用途においても、住宅や文化創造施設等、多種多様な構成となっているため、それぞれの特殊性を鑑みた管理が必要になってくると想定されます」と語る。さらに岸は「環境都市として未利用・再生可能エネルギーや、DHC(District Heating and Cooling:地域冷暖房)の導入など、“面”として管理していかなければならない特殊施設も設置されるため、特殊施設を含めた環境配慮型一体管理等が求められます」と続けた。どうやら課題は山積み。挑戦する相手は規模だけではなさそうだ。

管理面でも「えきまち一体」を叶える
体制づくりをめざして。

そんな未知なる領域へと乗り出すビルテックだが、果たして勝算はあるのだろうか。「当社では、駅の管理、駅ビルの管理、さらにはエネルギーマネジメントの専門部署が揃っています。品川開発では“えきまち一体”を掲げていますので、管理側でも“えきまち一体”を実現できるのは当社のみと自負しています」と岸は語る。さらに成田は、「当社は駅をはじめ、ショッピングセンター・オフィスビル・ホテル・スポーツ施設・住宅など、あらゆる施設管理とエネルギーマネジメント、いわゆるファシリティマネジメントを手がけています」と事業領域の幅広さを語ってくれた。これまで培ってきた実績や経験の積み重ねが、本プロジェクトでも発揮されてきそうだ。

本プロジェクトには先進技術の導入が必要不可欠。

もちろん、これまでの実績だけでなく、新たな試みも積極的に取り入れていこうとしているビルテック。そのひとつが、先進技術の導入だ。成田は「これまでとは違うファシリティマネジメントの具現化には、新技術の導入が欠かせません。たとえば、空調機やポンプ設備を、センシング技術等のIoT・ICT・AI導入により人に頼らない点検を行い、少ない人員で数多くの設備機器の点検を行っていく必要があります」と訴える。岸もまた「JRでもこれだけの大規模開発は初めてになるため、まちを管理するうえでの運用(ソフト)面、センサーや機器ネットワーク等の技術(ハード)面を整えていく必要があります。特に技術(ハード)面では、IoTやAI等日々進化している分野ですので、世の中の変化情報を得続ける必要があります」と語ってくれた。医療や物流、金融など、さまざまな分野で注目を集めているAIやIoTをはじめとする先進技術は、これからのあらゆるエリアマネジメントの現場で必要不可欠な存在となりそうだ。

チャレンジャーこそ、
ビルテックにふさわしい人物。

本プロジェクトを契機にさらなる飛躍が期待されるビルテックだが、今後はどのような人材を求めているのか。岸は、チャレンジャーこそがふさわしいと述べる。「当社は新しいことにどんどんチャレンジしていける会社です。自分のアイデアを形にすることをやりがいとしたい人には、まさにうってつけの会社。また、実施フィールドも東日本内の駅、駅ビルと広いため、自分のアイデアが東日本全域に広がっていく充実感はすごく感じられると思います」。また成田は、ビルテックでの今後の夢を語ってくれた。「設備稼働データやエネルギーデータなど、ファシリティマネジメントで得られる膨大なデータを基に、ビルオーナーさまのみならず、施設を利用するエンドユーザーさまを含むすべての人へ提供できる、新たなビジネスが展開できるといいなと思います」。さらなる事業領域の拡大を視野に入れているビルテック。今後の成長もまた、大いに期待できそうだ。

岸 志典
ビル事業本部
品川開発部
成田 健一郎
スマートFM推進部
企画・新規サービス創造グループ
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